アメリカはテキサスにあるUniversity of Texas at Austinでナース目指して勉強中。日々思う事をかなり適当に書き綴る。目先の目標は2010年卒業。卒業した暁には値段を気にせず美味しい物をたらふく食べたいと願う。


by ecotama
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Huntington Disease


あー、今日は何だか運のついてない日だ。
気付いてみると、愛用しているMacの右下の方のプラスティックの部分が少し壊れてるし、車を修理にやったはいいがレンタカーが保険でカバーされるのは10日間だと言われたり(修理は3週間はかかるのに)、何だか散々。
まぁこんな日もあるわな。

昨日受け持った人の中にHuntington Diseaseの患者さんが1人いた。
彼は40代半ばなんだけど、これがもう聞いてて涙が出そうな程に可哀想な状況だった。
このHuntington Diseaseというのは遺伝的な病気で、だいたい30代後半から40代半ばぐらいに症状が現れだす病気らしい。
彼の家族にもHuntington Diseaseの人がいる。
症状としては、neurologicalな物で上手くバランスを保ちながら歩けなかったり、話せなくなったり、食べ物も上手く飲み込めないようになる。
Sleep cycleも少しずれてくるみたいで、とてもrestlessになる。

この患者さんには8歳の1人息子がいるらしい。
結婚してたんだけど、症状が発症してからは奥さんに見捨てられ、遺伝的な病気ということ知って子供も50%の確率で発症する可能性がある事から、その奥さんは子供も見捨てた。
それからも散々で、子供と一緒に散歩をしながら歩いてると警察にドラッグをやってるように間違われ(上手くコントロールしながら歩けないから)、そのまま牢獄へ数日間ぶちこまれ、子供は手元から話される始末。
そしてそのままうちのフロア、neuroscienceへやってきた。

とりあえず1人にしておくと危ないからsitterをつけてる。
彼はその話をしながら涙をこぼす。
8歳の自分の子供の事が心配でならないが、自分にはどうする事も今は出来ないと。
落ち込んでて死ぬ事さえ考える時もあるんだと。
どうしても子供に会いたいと。
子供は今は施設にいるらしい。
仕事もなくして、妻には見捨てられ、子供とは離ればなれ。
これは辛いだろう。

話を聞いてもらって、ケアをしてもらうととても嬉しそうに「ありがとう」と言ってくれる。
多分、奥さんに見捨てられてから誰も彼の事を気にかけてくれる人はいなかったんだろうなーと思う。
子供を一生懸命世話しようとするのに、だんだん体が言う事をきかなくなってくる辛さを考えると、彼はすごい努力をしてきたんだと思う。
子供を習い事に連れて行き、食事の用意をして、学校へ送り出す。
普通の人なら簡単に出来そうな事でも、彼にとっては大変な日々だったんだろう。

彼が今後どれぐらいうちのフロアにいるのかは分からないし、今後何処へ行くのかもわからない。
この病気が治る事はない。
今後もっと症状が悪化して行くのは目に見えてる分、せめて彼のmentalな部分がclearな内に子供と一緒に過ごさせてあげたいと思う。

こういう患者さんを見ると、何故か意味もなく無力さを感じる。
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by ecotama | 2008-07-08 11:54 | Job